坂口昌章が関わった電子書籍をご紹介します。


2014年から変わるファッションビジネス [Kindle版]


坂口昌章  

Kindle 価格: ¥ 324
販売: Amazon Services International, Inc



 「1.2013年は転換点だった」は、2013年の流行語が豊作だったことから始まり、市場も流通も生産も変化することを解説した。あらゆるものが変わるのだから、ビジネスも変えなければならない。私のようなフリーランスでコンサルタントをしている人間は、時代が変化する中、自分が去年と同じことをしているのを感じると、我慢がならないくらい焦燥感に駆られる。それなのに、企業内の人に会うと驚くほど、変わっていないし、変わらないことに対する危機感すらない。「安定とは何とありがたいものか」と感じると共に、「安定は恐ろしい」とも思うのだ。 
 「2.2014年の道を探る」は、転換点を超えた2014年以降、どのように考え、行動すべきかを解説している。特に、激安商法に始まる低価格戦略は終焉を迎え、新たな価値観が生まれるということ。そして、インターネット通販全盛時代の中で小売店はどのように変革すればいいのか、を考察し、新しいコンセプトを提案している。 
 「3.成長より継続を優先する千年ビジネス」は、これまでのビジネス発想の転換について考察している。アベノミクスでも「成長戦略」を強調しているが、人口が減少し、高齢化し、競争を好まず既得権にしがみついている人が多い国で、本当に成長戦略は描けるのだろうか。むしろ、成長をあきらめて、継続を目指すという経営戦略はないのだろうか、という問題提起である。 
 「4.ジャパンスタンダードのグローバルビジネス」は、公用語を英語に変える企業が増える中で、むしろ、日本語を公用語にして、世界中から日本語が話せる外国人を採用する方が良いのではないか。日本をベースにしたグローバルビジネスもあるのではないか、という視点について解説している。 
 英語を公用語にすることは、人件費の低い労働力を世界中から集めようという発想に見える。「日本が好きで、日本で働きたい」という外国人が増えているのだから、彼らを採用してあげればいい、と思うのだ。 
 「5.内なるものを目指す」は、クールジャパンのように海外の人が日本文化を再発見するのではなく、日本人が世界を再発見することを勧めている。外国人に褒められたからと言って、すぐに「日本文化を輸出しよう」というのも安易に感じる。むしろ、海外の日常的なものを日本人が再評価し、価値を与えることが重要ではないだろうか。歴史的に見ても、日本人は独自の美的価値観を持っていたはずである。 
 本書に書いたことは、実は長期的なトレンドである。2014年と書いたので、2015年には古くなる、というものではないと思っている。 


ファッションを楽しもう! [Kindle版]

坂口昌章  

Kindle 価格: ¥ 105
販売: Amazon Services International, Inc


 「最近は、テキスタイルのことが分からないファンドが仕入に来るんだ。彼らは価格しか言わない。昔はメゾンが来ていたんだけどね」
 数年前、イタリアでこんな話を聞いた。どこの国でも問題は同じようだ。ファストファッションが幅をきかせ、ファッションがつまらなくなっている。
 経営は科学的に行わなければならない。小売価格は積み上げで決めるのではなく、顧客が買いたくなる価格を設定すべきだ。それはその通りなのだが、人間というのは変化に慣れてしまう。最初は新鮮な驚きを感じても、次第に何も感じなくなる。安い商品も同様だ。ユニクロがフリースのジャケットを出した時には、新鮮な驚きがあった。
 驚きというのは感情だ。論理で驚くはずだ、と言われても、感じるのは感情。同じ刺激でも慣れてしまえば、全く驚かない。人生におけるファッションとは、人生に刺激を与え、驚きを与え、常に感性を新鮮に保つための装置ではないのか。
 ファッションとアパレル製品は異なる。ファッションには心の動き、感動が含まれなければならない。それがあれば、きものもカーテンもファッションになり得る。料理もファッションだし、ビジネスもファッションだ。
 そんなことを考えながら、まとめたのが本書である。
 「きもの生活復権を考える」では、キモノ業界の人に読んでほしくて書いたものだ。きものは日本人の宝。だから、呉服業界の人は謙虚にきものに向き合ってほしい。そして、きものを理解してほしい。商売ばかりでなく、きものの心を分かってほしいのだ。
 「クールパーク、ジャパン構想」は、「クールジャパンを輸出する」という人達に、「ちょっと待て」と言いたくて書いたものだ。クールジャパンは、結構いかがわしいもの。輸出するようなものではないでしょう。むしろ、観光と絡めて外国の方々にクールジャパンを体験して欲しいと思う。そして、いかがわしくも美しいクールジャパンを体験してほしい。
 「リクルートスーツ考」は、「有名百貨店の入社式でスーツ禁止を提唱した」というので、「その意味を良く考えましょう」ということで書いたものだ。カジュアルとは何か、スーツとは何か。どうして日本のメンズファッションはスーツ比率が異常に高いのか。そんなことを考えつつ、リクルートスーツという日本独自の不思議な風習について解説している。
 「おじさんのオバサン化計画」は、おじさんを幸せにする秘訣を書いたものだ。シニアになっから、おじさんもオバサンになりましょう。人生変わるよ、という提言です。
 「脳表紙の時代」「心を動かすマーケティング」は、売れない時代の処方箋とでもいうべき内容になっている。ビジネスパーソンは、豊かな感情、感性を忘れがちだし、日本人は感情を抑えようとする。感情は抑えるものではなく、コントロールするものだと思う。ある時は解放し、ある時にはボリュームを低くする。抑えてはいけない、というか、抑えると人生がつまらなくなる。ビジネスも商品もショップもつまらなくなる。そんな停滞状況を打破するのがファッションなのだ。
 私が文章を書くのは、「誰かに何かを伝えたい」という衝動がベースになっている。世間は分かっていないからアクションを起こさないのではない。分かっていても何もしないのだ。しかし、正しい意見を持つ人が「自分の考えが間違っているのではないか」と不安に陥ってしまうことがある。そういう人のために書いている。あなたの考えは間違っていない。だから、一人でもできることから共にアクションを起こそう。


グローバルに考え、ローカルに動く [Kindle版]

坂口昌章  

Kindle 価格: ¥ 105
販売: Amazon Services International, Inc.

 「グローバル」という言葉は難しい。「グローバルスタンダードなんてない。あるのはアメリカンスタンダードだ」という意見もある。しかし、グローバルとアメリカンの違い以上に、日本のドメスティックは特殊である。

 日本で仕事をしていても、「???」ということがよくある。理屈に合わないのだ。私にとって、日本は不思議な国だ。日本人なのに、海外の仕事のやり方の方が納得できる。しかし、そのやり方を日本国内で通すには非常にやっかいな問題が多い。

 海外ビジネスで成功している人は、何かしら日本社会からこぼれてしまった人ではないか。逆に日本の企業社会に染まった人にとって、海外ビジネスは非常に困難なようだ。

 中国で苦戦している日本企業は、日本の手法をそのまま中国にあてはめていることが多い。中国で成功している企業は、現地に柔軟に合わせて、日本のやり方に固執しない。そんな様子を見ていると、やはり、海外でビジネスするには、ある程度の訓練というか、発グローバルなビジネスに挑戦する心構え想の転換が必要なのではないか、と思うのだ。

 「グローバルなビジネスに挑戦する心構え」は、そんなことを念頭に置きながらまとめたものだ。簡単に言えば、「日本の常識は海外の非常識」という内容である。

 「グローバルビジネスのトレーニング」は、今流行りの「グローバル人材を育成するためのポイント」について考えたものだ。ここでは語学トレーニングには触れていない。グローバル人材というと、反射的に「語学が大切」となる。もちろん、語学は大切だ。それを否定するわけではない。しかし、英語ができれば、グローバル人材というわけでもあるまい。それなら、英語圏の人達は皆グローバル人材だ。

 日本人で日本語が話せても、仕事のできる人材とできる人材がいる。その違いは何なのか、という視点が重要ではないだろうか。

 「『製造業+輸出』発想からの脱却」は、「ビジネスは柔軟に考えましょう」という提言になっている。一時期、「円高が続くと日本経済は破綻する」と言われたものだが、結果的に残る企業は残っている。「日本の製造業が空洞化すると日本経済は破綻する」と言っていた人もいる。確かに、日本国内製造業は淘汰が進んだが、反面、中国生産で利益を上げている企業もある。

 また、輸出ができなくても、観光で生きるという選択肢もある。輸出するのではなく、買いにもらう、という発想である。私は、「ビジネスとはどんな環境変化でもやりようはある」と思っている。環境変化に合わせて、自分を変えていけばいいのだ。問題は、自分の仕事を変えたくないという人、既得権を離したくない、という人が多いということである。

 「MadeinJapanを訴求するブランド」は、ファッションとテキスタイルの連携、デザイナーの新しいビジネスモデルについて提案している。私自身、ここで紹介しているプロジェクトについて、実現させたいと強く願っている。しかし、機が熟していないのか、私の情熱が弱いのか、今だ実現していない。もし、読者の中で挑戦したいという人がいれば、ご一報いただきたい。一緒にチャレンジしましょう。

 「日本から高級ブランドを発信しよう」は、「日本でなぜ高級ブランドが生まれないのか」について解説している。解説しているだけでなく、みなさんに理解していただき、高級ブランドに挑戦して欲しいという願いがこもっている。「ブランド」とは取ってくるものではなく、それぞれの国、企業、個人の思想、文化、価値観を結晶化させたものだと思う。日本から高級ブランドが発信できないわけはない、と思っている。


ファッションビジネスをどうにかしたい (j-fashion journal) [Kindle版]

坂口昌章  

Kindle 価格: ¥ 105
販売: Amazon Services International, Inc.

 日本企業は仕事のやり方や互いの関係を変えることには非常に保守的だが、コンテンツを変えるのは柔軟だ。トラッドが流行すれば、トラッドブランドを作り、イタリアンファッションが流行れば、イタリアブランドのライセンスブランドを展開する。
 しかし、百貨店や量販店の婦人服バイヤーは未だに男性中心だし、中国の販売法人の経営者は日本人で固めている。
 自らの変革は行わずに、相手にばかり変革を求めるというのは、自分に甘いだけだ。自分に甘い企業にグローバルビジネスで勝利することはできるのだろうか。
 「グローバル人材育成のうさん臭さ」では、自らが変革しようとせず、何でもかんでも「人材がいない」せいにしている企業、業界に苦言を呈しながら、真のグローバル企業への変革について解説している。
 「新時代のビジネス発想」では、ビジネスの基本である需給バランス、「ファッションは変化なり」では、ファッションの基本である変化について考察した。
 「グローバルなクリエーション、ドメスティックなMD」では、クリエーション型と量産型のビジネスモデルの違いと、国際的なファッションビジネスのタイムテーブルについて述べている。グローバルなビジネスは、グローバルなカレンダーで動いている。それを理解し、自らもそのカレンダーで動かない限り、グローバルビジネスのステージに立つことはできない。
 日本のメーカーは技術、商品だけに目が行きがちだが、実はスケジュールが最も大切だ。コレクションの準備をしているタイミングでテキスタイルをプレゼンしなければ、どんなに良い素材でも取り上げられることはない。
 「原価率50%のクリエイティブビジネスを」では、国内生産と原価率の問題を整理している。ファッションデザイナーは服のデザインばかりを考えているが、もっと社会的な視点を持つべきだと思う。そして、ビジネスモデルもクリエイティブでなければならないと思う。
 本書は、アパレル企業、流通企業の経営者、経営幹部、現場のリーダーに読んでもらいたい。同時に、未来の起業家にも読んで欲しい。そして、新会社の参考にしていただければ幸いだ。


ファッション業界を何とかしたい (j-fashion journal) [Kindle版]

坂口昌章  

Kindle 価格: ¥ 105
販売: Amazon Services International, Inc.

 「東京コレクションを考える」では、これまでの歴史を振り返り、今後の提言を行っている。ここで書いてある通り、TD6からスタートした東京コレクションは東京ファッションデザイナー協議会(CFD)に受け継がれ、現在は日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW推進機構)が主催している。メルセデスベンツが冠スポンサーにつき、「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京」という名称で開催されている。

 一時期、東京コレクションのあり方については、いろいろと議論されたが、冠スポンサーがつき、経営的に安定してから、あまり話題にならなくなった。主催者や名称の変化はともかく、コレクションの意義、コレクションのあり方については議論を重ねるべきではないか、と思うのである。
 そもそも、パリもニューヨークもミラノも、それぞれのコレクションにはそれぞれのコンセプトがある。パリコレはフランス人デザイナー、ニューヨークコレクションはアメリカ人デザイナーのために存在しているのではない。世界中から参加するのである。
 それなら東京はどうすべきか、というのが、私の問題意識である。

 「ジャパンブランドの販売戦略を考える」では、輸出振興の名目で海外展示会に出展しながら、成果が上がらないメーカーに対する提言でもある。
 海外企業が日本市場を重視するのは、日本市場で認められれば、アジア市場で信用を得られるからだ。日本企業もアジア市場を攻略するには、まず日本市場で認知されることを考えるのは当然だろう。しかし、現実は「日本で売れないから海外市場に行く」という考える人も多い。
 まず日本市場でやるべきことをやってから、海外市場に出掛けましょう、という意見と具体的な進め方について述べている。
 
 「ファッションビジネスをグローバルに考える」では、まず日本のビジネス環境全体を俯瞰している。その上で、ファッションビジネスはどうするか、という視点に立った提言である。
 
 「経済再生は『現場力』向上から」は、日本の強みは現場力にあるのではないか、という仮説から始まり、現場力を高めるための提言を行っている。政府や大企業は大卒のホワイトカラーであり、ホワイトカラーの視点で経済を見ている。しかし、私は日本のホワイトカラーは国際競争力がないのではないか、と思っている。むしろ、販売員の接客や、工場の従業員にこそ国際競争力はあるのだ。


ジャパンのクールな元素・クールジャパンの基礎知識 [Kindle版]

坂口昌章  

Kindle 価格:¥ 295販売:Amazon Services International, Inc.

 海外の人達が「日本ってカッコイイ」という意味で、「ジャパンクール」と言っています。ありがたい話ですが、今度は日本人自らが「ジャパンクール」を輸出すると言い始めた。「それってクールじゃないよね」というのが、私の感想です。
 しかも、クールと言われるものは、やたらに幅広い。原宿ファッションもクール、寿司もクール、自動販売機もクールと言われると「一体何なんだ」と思うわけです。
 海外の人がクールと言ってくれるのは、「日本独特なもの」です。私たち、日本人も「日本は外国と違うよね」と思いますが、それが具体的に何なのかをまとめて教えてくれる人はいません。あまに幅広く、それぞれに専門家がいます。下手なことは言えない感じですが、無謀にも包括的に日本独特のもの、あるいはその原点について解説しようというのが本書です。
 あまり本格的に解説しようとすると重くなります。なるべく軽薄に解説兼読み物にしたいと思います。あらゆる分野の専門的なことを含めて、「これがクールジャパンの根本的な要素ではないか」というものを独断で取り上げています。そして、場合によっては私の意見や感想も加えています。
 ですから、詳しく知りたい人は、それぞれの専門書を読んでいただきたいと思います。本書は、広く浅くサラッと表面を撫でるのが目的ですので。「クールジャパンの基礎知識」として気楽にお読みいただければ幸いです。


つながる店を創る [Kindle版]

坂口昌章  

Kindle 価格: ¥ 288
販売: Amazon Services International, Inc.

「コミュニケーションメディアとしてのショップを考える」が本書のコンセプトです。最初は「売れる店を創る」というタイトルで書き始めました。だから、売れる店を創るためのヒントを満載したつもりです。でも、書き進めているうちに、売れる店って変な言葉だな、と思いました。つまらない商品を並べていても、売れる店はあります。どんなに良い商品を並べて、雰囲気の良い店でも売れないことはあります。
売れるとか売れないではなく、徹底的に顧客サイドに立った店を考えようと思いました。すると、「つながる店」になるな、と思ったのです。


電子書籍で何するの?! [Kindle版]

坂口昌章  

Kindle 価格: ¥ 278
販売: Amazon Services International, Inc.

 私は既にKindle本を二冊出版した。「アジア時代のファッションビジネスを考えよう」「百貨店イノベーション」というタイトルだ。ご想像の通り、私は繊維産業、ファッションビジネスのコンサルタントであり、専門的なビジネス書が大量に売れるわけがない。
 出版してみて分かったことは多かった。本当に無料で本が出版され、世界一の書店であるアマゾンに表示される。売れるとか売れないは分からないが、とにかく一人で出版するという実感はつかめた。
 そして、アイディアが一つ。電子書籍の企画を考え、それも電子書籍にして発表してみよう、ということだ。それが本書である。
 Kindle本の作り方、というKindle本に飽きている方に、本書を捧げたい。


百貨店イノベーション [Kindle版]

坂口昌章   

Kindle 価格:¥ 278販売:Amazon Services International, Inc.

 百貨店の将来について考えてみたい。
 その前に、百貨店は我々にとって必要なのか。それともなくなってもいいのか。存在意義がないのならば、将来を考える必要はない。
 2012年現在、我々の生活において、百貨店が消えても困ることはないだろう。「気がつけば、何年も百貨店に行っていない」という人も珍しくないはずだ。それで何の支障もなく生活しているのだから、百貨店がなくなってもすぐに困ることはない。
 それなら、「日本から百貨店の灯が完全に消えてもいいのか」と聞かれると、「もう少し考えさせてくれ」と言いたくなる。
 たとえば、現代人はきものをほとんど着用しない。洋服だけで生活に支障はない。それでも「日本からきものをなくしていいのか」と問われれば、「なくしてはならない」と答えるだろう。きものには、日本の文化が凝縮されている。それを失くすことは、日本人のルーツを失うような喪失感を感じる。きものに経済的必然性はなくても、文化的な必然性はある。
 私は、百貨店に対して、きものほどの文化的必然性は感じないが、それでも古き良き時代の日本を象徴しているように思う。市場原理によって競争に破れ、特定の業態が姿を消すことは必然である。それで
も、百貨店の将来について考えてみたいと思う。私にとって、百貨店とはそんな存在だ。 


アジア時代のファッションビジネスを考えよう (ジャバンファッション再生への提言) [Kindle版]

坂口昌章  

Kindle 価格: ¥ 329
販売: Amazon Services International, Inc.

「日本のファッションビジネス再生への提言」シリーズの第一弾。日本国内からアジアへと拡大したファッションビジネスの現状と課題を解説。
日本のアパレル企業は製造卸からSPA(製造小売業)へと転換し、商社に委託生産を依頼するケースが増えています。そのため商品の同質化が起きています。また、中国を中心としたアジア市場への進出を模索していますが、こちらも成功しているとは言い難い状況です。日本の成功体験を持むのではなく、グローバルな意識へと転換する必要があります。
本書では、日本のファッションビジネスのアジア市場へのアプローチを紹介すると共に、繊維ファッション業界の課題と具体的提言を行います。


情報化時代のファッションビジネスを考えよう (ジャパンファッション再生への提言) [Kindle版]

坂口昌章   

Kindle 価格:¥ 278販売:Amazon Services International, Inc.

 本書は、「ジャパンファッション再生への提言(その2)」としてまとめたものです。その1は、「アジア時代のファッションビジネスを考えよう」。国内からアジア地域へ拡大したファッションビジネスについて解説しています。
 本書は、情報化の進展、インターネットの普及によって、既存の流通やビジネスがどのように変化したか、ファッション、デザインそのものが、情報化と共にどのように変容したか、という内容になっています。と言っても、インターネットビジネス、インターネット通販については触れていません。それは、改めてまとめたいと思います。

 


コミュニケーションとファッションビジネス (ジャパンファッション再生への提言) [Kindle版]

坂口昌章  

Kindle 価格: ¥ 323
販売: Amazon Services International, Inc.

 ファッションの感動は、着用した「人」が感じること。商品そのものも大切ですが、人は商品だけで感動するわけではありません。環境に感動し、情報に感動し、人に感動します。そして、心が動いた時に、人はモノを買います。
 モノが余ってくると、無理に生活必需品を買わなくなります。買わなくても家にあるのです。必要だから買うのではなくて、欲しいから買うのです。ですから、欲しいと思わせなければなりません。
 最近の商業施設を見ると、雑貨の売場が圧倒的に多い。雑貨は、生活必需品の対極にあります。衝動買いを誘うものです。欲しい、カワイイと感じさせる商品です。そして、欲しくなることは、情報が大きく影響しています。好きなアイドルが「コレ欲しい」と言えば、自分の欲しくなる。心理学のようでもあり、催眠術のようでもある。全ては「人」の気分に支配されています。
 ファッションビジネスを、「人」を軸に考えてみよう、というのが本書の趣旨です。どんなにインターネットが発達しても、どんなに安売りをされても、「人」を起点に考えれば、できることはあるはずです。
 ファッションのデザインをする人、作る人、仕入れる人、販売する人。そして、顧客。それらの関係やあり方を考えることは、時代を考えることでもあります。また、時代の変化と共に「人」も変化します。人は絶対的なものではなく、相対的なものです。そして、ファッションも同様です。
 「何が売れるか」を考えるだけでは、「人」を見失います。たまには、「人」を見つめてみましょう。


ファッションビジネスのグローバル人材育成 (ジャパンファッション再生への提言) [Kindle版]

坂口昌章   

Kindle 価格: ¥ 329
販売: Amazon Services International, Inc.

 日本のファッションビジネスを活性化するにはどうすればいいか。本書は、そんな問題意識から出発しています。本書では、特に人材育成、創業支援について述べています。
 先日、私のセミナーにきてくれた女性は、ニューヨークの大学に留学している学生でした。彼女は、「日本には、私が満足できるレベルで、ファッションビジネスを教えてくれる学校がないから仕方なくニューヨークの学校に行きました。海外の学校には、私と同じ理由で、留学してきた日本人が大勢います。その人達は、そのまま海外企業に就職します。勿体ないと思いませんか」と言いました。
 私は特別講義を頼まれる程度の非常勤講師ですが、それでも恥ずかしく感じました。私自身、ファッション専門学校を卒業していますが、学生の時から不満を感じていました。それは就職してから確信に変わりました。必要とされる教育が全くできていないのです。
 そして、日本のファッション業界、アパレル業界にも問題があります。企業内で人材育成する仕組みがありません。また、日本のファッション業界には、業界標準の職務分担、業務フローが存在しません。各社が各社の流儀で仕事をしているのです。同じ職種でも会社によって役割が異なります。同じ会議名でも、内容が異なります。
 こうした個別のシステムが人材の流動化を阻害しています。欧米では、転職しながらキャリアアップします。会社を移ってすぐに仕事をしなければなりません。それには、業界標準の仕組みが必要です。そのために、業界が主体となって、業界の教育機関を設立しました。企業は金も出し、人(講師)も出し、口も出します。企業のための学校だからです。
 日本はそのスタートのポジションが異なっています。日本の繊維ファッション業界も、IFI(ファッション産業人材育成機構」という教育機関を設立しましたが、業界の標準化が必要だという問題意識は皆無だったと思います。そのため、既存の学校と大差のない、曖昧な存在になっています。
 日本の繊維ファッション業界には問題が山積しています。その片隅でも、崩すことができればと思っています。